便秘を解消する食べ物
便秘の時には、生の状態で食べることができる物を率先して食べたいものです。
食べ物に含まれる水分・ビタミン・酵素を多く残した状態で食べることができるためです。
水分は、お腹の中において便ができ上がる時にいっぱい利用され、ビタミンは、善玉の働きを元気にし、腸内環境を見直してくれるのです。
また酵素は、食物の分解や消化吸収をサポートしてくれるワケです。
しかしながら、生ものばっかりに偏った食生活はお腹を冷ましてしまうので、温かい物もバランスに配慮して飲んでいくことが重要だと思います。
■食物繊維
食物繊維としては、水溶性と不溶性の2種類が見られます。
実際の所おんなじ便秘だけれど、症状により欠かせない食物繊維の種類は全然違うワケです。
自分の便秘の様子を確かめて、いずれの食物繊維が大事かを見てみましょう。
○水溶性食物繊維
水に溶けるタイプの食物繊維で、腸内の善玉菌を増殖させる効能があって、お腹の中においてゲル状の柔らかな便を作りあげる役割があります。
便が固くなりやすい人は「水溶性」の食物繊維を摂ることを意識しましょう。
りんごやみかんなどといったフルーツ、ニンジンやキャベツ、トマトというような野菜類には「ペクチン」といった水溶性食物繊維がたっぷりと含まれます。
また寒天や海藻などには「アルギン酸」という水溶性食物繊維がたくさん入っているので、お勧めできます。
○不溶性食物繊維
水に溶けないタイプの食物繊維で、腸内で水気を吸って膨らみ、便のカサを増加させて、腸のぜん動運動を刺激して、お通じを促します。
大豆やイモ類、ごぼうといった根菜類や、きのこ類、穀物だったり、繊維質の食品にいっぱい入っているのが特徴的です。
腸のぜん動運動がか弱い影響で発生する〝弛緩性便秘〟に該当する人、下痢を起こし易いという人は「不溶性」の食物繊維をいっぱい食べたらOKです。
■発酵食品
発酵食品に含まれる乳酸菌については、腸内を弱酸性に変えることによって、悪玉菌の繁殖を抑制し、善玉菌を増殖させる効果が期待できます。
ぬか漬けやキムチ、味噌なんかは、植物性乳酸菌を多く含む食品の代表になります。
一方で、動物性乳酸菌のメインの食品としては、ヨーグルト、チーズといったものがあります。
とりわけビフィズス菌が含まれたタイプのヨーグルトは、効果的な整腸作用が期待できるから抜群です。